![]() 前回の記事にも書いたが、新居に引っ越してきた時点ではアトリエ部分は未完成の状態だった。 どれくらい未完成かと言うと、壁、床、天井が石膏ボードや構造合板などの下地材むき出しになっている状態、つまり仕上の塗装工事を一切していない状態、であった。 通常の家作りは、基礎屋さんが家の土台となる文字通り基礎部分を作り、その上に大工さんが骨格、屋根、壁、床、天井からなる家の本体を作る。その本体に水道屋さんが上下水などの水まわりを施行し、電気屋さんが配線やコンセントや照明器具などを取付け、サッシ屋さんが窓サッシをはめ、建具屋さんがドアやその他の建具を取り付ける。そして、最後に家の外壁と内壁を左官屋さんや塗装屋さんが仕上げて家は完成する(実際にはこれらの工事がほぼ同時進行的に行われる)。 家づくりは、大工さんを中心とした各分野の専門家たちからなる混合チームプレイなのだ。 で、その混合チームの監督が建築家であり現場監督である。 僕たちは、当初から「自分たちに出来るところは極力セルフビルドする」というスタンスで建築家さんにプランをお願いしていた。もちろん「少しでも安く作りたい」というのが主な理由なのだが、それと同時に「なるべく自分たちも家づくりに参加したい」という想いもあったのだ。と言っても、素人の僕たちに出来ることなどたかが知れている。相談の結果「外壁や内壁を塗るくらいなら出来るのでは」ということになった。実は、旧アトリエも自ら壁を塗ってリノベーションしたのだ。僕たちには壁塗りに関してちょっとした自信があった。だから、新居の壁塗りも「ぜひ僕たちにやらせて下さい」と申し出た。実際、塗装屋さんの日当は比較的割高なので、これをセルフビルドすれば全体の出費をかなり押さえることが出来るのだ。 More ![]() みんさなんご無沙汰しております。 前回の記事から、ほぼ3ヶ月ぶりの更新です。 さて、この3ヶ月間、一体何をしていたのかと言うと・・・ 4月末に高原の新居に引っ越してから、内装の壁塗りだの、庭の石拾いだの、ゴミ拾いだの、その他諸々の作業(主に肉体労働)に追われる日々が続いてたのだ。 引っ越した直後は「念願の田舎暮しのスタート」「憧れのスローライフのはじまりはじまり」と無邪気にはしゃいでいたが、現実はそんなに甘く無かった。 引っ越してから2ヶ月半、今思うのは「田舎暮しはなかなかシンドイぞ!!」ということ。 長いこと都会の便利さを無自覚に享受していた身にとっては、何ごとも初めての経験ばかりで、まさに骨の折れる毎日の連続。 まあ、この苦労も今にして思えば楽しい日々だったけどね・・・ そこで、時系列で書くと誓ったこのブログだが、家づくりの記録は一旦お休みして、先に引っ越してから今までの事をサラッとおさらいしておきます。 なんせ、早く書かないとこの苦労の日々を忘れちゃいそうで・・・ まずは引っ越し編から。 More 前回の記事を更新してから一カ月も経ってしまった。
実は我家のドタバタ家づくりもいよいよ終盤に入り、先週は遂に外壁塗をしてきたのだ。(セルフペイントですよ〜。ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。近況は妻のブログで報告していますので、そちらをご覧下さい。外壁塗り終了〜!) このペースで順調に工事が進めば今月中にはなんとか完成する。(ハズ?) で、引っ越しは4月末か5月のゴールデンウィーク頃の予定。(かな〜) 僕たちがはじめて土地を見に行ったのが去年のゴールデンウィーク頃だから、あれからちょうど一年で引っ越すことになるのだな。 たった一年で家が建って、引っ越すことになるとは・・・ 長かったような短かったような・・・ いやいや、やっぱりあっと言う間の一年でした。 不動産屋さんのこと、売り主さんのこと、土地の購入のこと、建築家さんのこと、測量のこと、設計の打ち合わせ、樹木伐採のこと、廃屋の解体、基礎工事、井戸屋さんのこと、建て方、上棟式、大工さんのこと、壁塗りのこと・・・などなど。 まだまだ書かなくてはいけないことが沢山あるではないか。 早く書いてしまわないと忘れてしまいそうだぞ。 しかし、このブログは時系列で書くと決めたのだ。 だから、とってもスローペースで、読んでくれている皆さんにはとっても焦れったい思うが、これから土地購入の資金調達の顛末を書くのだ。 いつになったら家づくりに入れるのかな・・・ More 去年の春頃に僕たちが引っ越しを考えていたのにはもう一つ理由がある。
賃貸住宅につきもののあの忌わしい『更新』が近づいていたからだ。 それにしても、この『更新』というシステムはどうにも納得がいかない。 今まで住んでいた同じ部屋が、綺麗に改装される訳でもなく、何か新しいサービスが加わる訳でもなく、ましてや家賃の見直しがされるという訳でもないのに、何故に一月分もの家賃を手数料として取られなくてはならないのか? 僕たちが公営住宅に魅力を感じていたのは更新が無いからなのだが、でも、公団の抽選は何度応募しても毎回決まって落選だった。 そして、画期的なアイデアに思えたハウス暮らしの夢も消え去った。 この他にも色々な物件を見に行ったのだ。 更新のない暮らしを夢見て、中古マンションの購入も考えた。 近頃は中古マンションも底値状態で、今の家賃より安い返済額で買える物件が沢山ある。 計算してみたら、このまま家賃を数年間払い続けるくらいで十分に買えてしまえそうだ。 数年前に友人のカメラマンが中古のマンションを購入し悠々と暮らしているのを見ていたので、選択肢の一つとしてそんな事も考えていたのだ。 でも、結局この時は「これだ!!」という物件には巡り合えなかった。 やれやれ、今回もまた更新か・・・ しかし、次の更新までにはなんとかしなくては・・・ そう思っている時に、朝霧の土地に出会ったのだ。 More ![]() 我家が借りているアトリエは埼玉県の入間市という街にある。 アトリエから車で5分くらいのところに『稲荷山公園』という素敵な公園があり、天気の良い日にはよく散歩に行く。 ここら辺、昔は米軍基地があったところで、稲荷山公園はその基地跡に作られている。 それでなのだろう、一面を緑と芝に覆われた起伏のある公園は、どこか外国の町並みを彷佛とさせる趣きがある。 基地時代の名残りの歩道や階段がイイ具合に景観を演出し、今はもう壊してしまったが、僕らが引っ越してきた頃には公園内に大きな木造の倉庫なども残っていた。 切妻屋根、南京下見張りのノスタルジックな外観のその大きな木造倉庫は、公園内に独特の異国情緒を醸し出し、僕らの大のお気に入りだった。 お気に入りと言えば、稲荷山公園の近くには今でも『ハウス』がぽつぽつと点在している。 僕らは散歩のたびに数棟のハウスが集まって残る町並みを羨望の眼差しで眺めては、将来はこんな家に住みたいものだと話していた。 ところがある日、そのハウスの前に『空き家あり』の看板を見つけたのだ。 憧れのハウスに住めるかも知れない・・・ More 家に戻ってからも今回の土地騒動の衝撃は僕の中に強烈に残っていた。
何をしていても頭の片隅では田舎暮しやあの大草原のことを考えてしまう。 今までは夢物語としか思っていなかったが、現実に大草原のど真ん中で悠々と暮らしているRさんのような人の存在を知ってしまうと「ひょっとすると僕たちにも実現可能なのではないか」なんて思えてくる。 もちろんRさんと我々とでは根本的な経済力が全く違うのだが・・・ 今回の土地を見るまでは「土地を買う」なんて大それた事は考えてもいなかったのだが(もちろんこの時点ではまだそんな事は考えていない)、実は以前から「そろそろ引っ越そうかな」くらいのことは考えていた。 ここで我家の住宅事情を少し説明しておこう。 この時点で我家は2つの場所を借りていた。 一つは住居として、もう一つは仕事場として。 More ![]() 探しはじめて数十分、辿り着いたその土地はすっかり森になっていた。 いやいや、森ならばまだ良いのですが・・・ 残念なことに、ここはすっかり薮化しちゃってます。 うっそうと繁った草木に廃屋はすっかり飲み込まれ、近づく事さえままならない。 足元にはイバラの刺がチクチクチクチク・・・ もう人の侵入を土地全体が全身全霊で拒んでるような感じ。 ![]() 周りの景色が素晴らしかっただけに、あまりのギャップにしばし茫然。 広々とした高原を一望できる、明るくて、開けた土地をイメージしていた僕は、正直言ってかなりガックリだぞ。 お〜い、高原の家はどこだ〜。 今だから言おう。 この土地の第一印象は最悪でした。 More ![]() 翌朝、N家の娘を保育園に送り届けた後、僕たちは早速その土地に向かった。 昨晩、ネットでこの土地を見つけた時、Nにはそこがどの辺りかピンと来たそうだ。 Nの読みだと、「娘の通う保育園からそう遠く無い所にパラグライダーの着地場になっている草原があるのだが、たぶんその草原の片隅ではないか」という事だ。 ここで少し説明をしておくと、朝霧高原は実は知る人ぞ知るパラグライダーのメッカで、休日ともなると沢山のパラグライダーが空を舞う光景が見られる。 パラグライダーは高い山の上から飛び立ち、フワフワと宙を舞った後、地上に帰還するのだが、朝霧高原には彼等の為の滑走路(?)と着地場が何ケ所かある。 滑走路は富士山のちょうど西側に位置する山々の上にあり、着地場はその山の麓に広がる草原だ。 ネットで紹介されていた土地周辺の写真が、パラグライダーの着地場になっている草原の景色にそっくりだとNは言うのである。 保育園から車で数分。案内されたその草原は周りをぐるりと山々に囲まれ、まるで隠れ里のようなのどかな風情だ。 すぐ近くを国道が走っているとはにわかに信じられない。このあたりは国道から一本奥に入るとどこもこんな感じなのかな。 その日は平日だったのでパラグライダーは飛んでなかったが、着地場なのだろう、なるほどだだっ広い草原だ。 着地場の周りは牧草地なのだろうか、背の高い草が風に揺られている。 その草原を取り囲むように森が広がり、その後ろに山が近づいている。 ちょっとした別世界だ。 天気が良かったこともあって、気ノリのしていなかった僕もすっかり嬉しくなってしまった。 おいおい、本当にこの草原の片隅に例の土地があるっていうのか? いやー、ここに来るまではそれほど期待してなかったけどさ・・・ ちょっとこの景色、出来過ぎじゃない。 More
2005年5月のある日、僕たち夫婦は学生時代からの友人N夫妻に誘われてRさんのログハウスにお邪魔した。
かねてより噂に聞いていたそのログハウスは、富士山の西麓、朝霧高原の広大な牧草地のど真ん中に、まるでおとぎ話の挿し絵のような風情でポツンと建っていた。 実際には、サイズ、クオリティーともに日本規格を大きく逸脱した、それはそれは見事な巨大ログハウスなのだが、周りのロケーションがこれまた日本規格を大きく逸脱した「見渡す限りの大草原」なので、この雄大な景色の中では流石の巨大ログハウスも「ポツン」と控えめに建っているような可愛らしさに見えてしまう。 目の前に聳える富士山、遠くに霞む森、その後ろをぐるりと囲む山々、そして、どこまでも広がる牧草地。 自然の景色以外、自分達の視界にはな〜んにも見えない。 ログハウスももちろん素晴らしかったが、それよりも「こんな雄大な景色の中に暮らしている人たちが現実にいる」ということの方に僕たちはすっかりヤラれてしまった。 これは、まさに僕たちが夢にまで見た暮らしではないか!! どうすればこんな場所に住めるのですか? More
人里離れた自然の中で暮らしてみたい。
例えば海の見える断崖絶壁の上や、山深い森の中や、大草原の片隅などなど。 つまり、自分と自然以外にはな〜んにもないところ。 そんな場所で暮らせたら、きっと毎日がロマンチックなことだろう。 以前からそんな夢のような事をぼんやりと考えていた。 でも、それは所詮夢話し。 夢のまた夢、くらいに思っていた。 ところが昨年、そんな夢のような事が突然現実の事となって動きだしたのである。 場所は富士山の西麓に広がる朝霧高原の片隅。 このブログは標高700メートルの高原の片隅に我家が建つまでの記録です。
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