資金調達の顛末

前回の記事を更新してから一カ月も経ってしまった。
実は我家のドタバタ家づくりもいよいよ終盤に入り、先週は遂に外壁塗をしてきたのだ。(セルフペイントですよ〜。ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。近況は妻のブログで報告していますので、そちらをご覧下さい。外壁塗り終了〜!)
このペースで順調に工事が進めば今月中にはなんとか完成する。(ハズ?)
で、引っ越しは4月末か5月のゴールデンウィーク頃の予定。(かな〜)
僕たちがはじめて土地を見に行ったのが去年のゴールデンウィーク頃だから、あれからちょうど一年で引っ越すことになるのだな。
たった一年で家が建って、引っ越すことになるとは・・・
長かったような短かったような・・・
いやいや、やっぱりあっと言う間の一年でした。
不動産屋さんのこと、売り主さんのこと、土地の購入のこと、建築家さんのこと、測量のこと、設計の打ち合わせ、樹木伐採のこと、廃屋の解体、基礎工事、井戸屋さんのこと、建て方、上棟式、大工さんのこと、壁塗りのこと・・・などなど。
まだまだ書かなくてはいけないことが沢山あるではないか。
早く書いてしまわないと忘れてしまいそうだぞ。
しかし、このブログは時系列で書くと決めたのだ。
だから、とってもスローペースで、読んでくれている皆さんにはとっても焦れったい思うが、これから土地購入の資金調達の顛末を書くのだ。
いつになったら家づくりに入れるのかな・・・



さて、僕たちは朝霧移住に向け、気分だけはすっかり盛り上がっていた。
しかし、問題はお金だ!!
普通、家を建てようと考えている人はどれくらい前から資金調達を始めるものなのかな?
それとも、来たる日に備え日頃からコツコツと貯金をし準備しているのだろうか。
僕たちの場合、恐ろしい事に将来の計画性はゼロ、当然貯金もほぼゼロ、おまけに収入の不安定な作家業ときている。
どうやったって土地を買うお金なんか出てくる訳はない。
まあ、土地や家をキャッシュで買う人も稀だろうから、普通は住宅ローンを組んで資金を調達するのだろう。
僕たちも最初はそんなことを甘〜く考えていた。
毎月の返済額に換算すれば今までの家賃出費よりも安いくらいなのだから、僕たちにだって返せない額ではない。
しかし、現実には僕たちのような収入不安定な作家業(おまけに低収入)の輩にはどっこもお金なんか貸してくれないのだな。
まあ当然と言えば当然です。
今までさんざん自由にしてきたのだから、社会的信用も当然ゼロに等しいのだ。
さあ、困ったぞ、どうするどうする。
普通ならここで諦めますよね。
でも、我々は少しだけ欲と業が深かった。
え〜い、いい歳してみっともないのは承知の上、困った時の親頼みだ!!
こうなったらダメモト覚悟でお願いしてみようなではないか。
あの〜、これこれこう言う事情なんですけど、資金の方なんとかならないですかね?

「良いんじゃない。」
えっ!!我が耳を疑う母のお言葉。
「お前達のような仕事は、田舎でゆっくり腰を据えてやるほうが良いんじゃないか。」
「お金はこっちで何とかするから、その計画を進めなさい。」
恐ろしい事に、父もなんだか乗り気だぞ!!
ひぇ〜、どういう風の吹き回しだ。
いつからこんな寛大な親になったのだ!!
頼んでおいてこんなこと言うのも何だが、こうも簡単に協力してくれるとは思わなかったぞ。
とにかく、信じられない事だがウチの親は僕たちの朝霧移住に結構乗り気らしい。
しかも、資金は全面的に援助してくれると言う。
うへ〜、なんと有難いことか。
しかし、いったい何が起ったというのだ!!

「実は先日、ウチの北海道の土地を買いたいという人が急に現れたのだ。」
僕の父は北海道出身なのだが(僕も中三まで北海道で過ごしました)、父は数十年前に「いつか別荘を作るつもり」でサッポロの郊外に土地を購入していたのだ。
山腹にあるその土地は、父が買った当時はまさに別荘地のような風情だったそうだが、数十年も経つとすっかり普通の住宅街に変わってしまった。
そう言えば、十年ほど前に僕が見に行った時も、密集した住宅街の中にウチの土地だけがポツンと忘れ去られた孤島のように取り残されていたっけ。
その後、一家で東京に越してきてからもたま〜にはあの土地のことを話す事もあったが、最近ではすっかり話題にものぼらなくなっていた。
一応、数年前から地元の業者に管理をお願いして草だけは定期的に苅ってもらっていたのだが、故郷に別荘を持つという父の夢は結局実現する事なく今に至っていたのだ。
ところが、家族からも忘れ去られていたその土地を買いたいという人が数日前に急に現れたと言うのだ。
しかも、その金額がほぼ朝霧の土地と同じくらいだというではないか。
う〜ん、なんたる偶然!!
いや、これは神の御采配か!!

実は、父も土地を買いたいというこの突然の申し出に気持ちも大きく揺らいだのだが、「故郷に別荘を」という永年の夢も捨てがたく、どうしたものかと決めかねていたそうだ。
そこへ、グットタイミングで僕たちが「朝霧に良い土地があるんだけど・・・」なんて言ってきたものだから、これは運命かも知れないと思ったのだろう。
「今さら北海道に別荘を作ってみても東京住まいの一族が頻繁に行ける訳でもなし・・・、それならいっそのこと朝霧に次男夫婦の家を建て、そこを一族の別荘のように使えば良いではないか・・・」と、そんな事を考えたらしい。
話はとんとん拍子でまとまり、北海道の土地を売ったお金で父が朝霧の土地を購入し、僕たち夫婦は住みながらそのお金を父に返済するということになった。
しかも、当面の家づくりの資金も父の方で用意してくれると言うのだ。
こっちにとっては願ったり叶ったりの申し出だ。

それにしても、人生というのは不思議なものだ。
タイミングというか、運命というか・・・
もちろん神の存在なんて信じてないし、運命論者という訳でもないけれど、全てのタイミングがピタッと揃う瞬間ってあるんだな〜とつくづく思った。
昔、坂本九も唄っていたではないか「この世で一番大切な〜のは素敵なタイミング!!」と。
その後、家を建てた知人達の何人かに話を聞いたのだが、みなさんが口を揃えて言うのは、やはり不思議なタイミングというか運命のような巡り合わせがあって家づくりに踏み切ったというお話ばかり。
それとも、家づくりなどという一世一代の大事業では、やはり誰しもどこか神憑り的な人知を超えた運命のせいにでもしてしまわないと自我が崩壊するような重圧を無意識で感じているのだろうか?
少なくとも僕たちの場合、あまりの事のデカさに自分達の判断力の許容範囲を遥かに超えた思考停止の状態にあったのは事実だ。
だから、もし父が快く協力を申し出てくれなければ、僕たちもすんなりこの話を諦めていたかも知れない。(もちろん資金的に自分達だけではどうしようもなかったのだが・・・)
しかし、これは父も同じで、もし僕らが朝霧の話をもち出さなければ、やはり北海道の土地を手放す決心がつかなかったのだろうと思う。
何はともあれ、不思議な運命に導かれ、家づくりの資金調達は拍子抜けするほど呆気なくメドがたってしまったのだ。

さて、次は実際の土地購入手続きと建築家探しだぞ。
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by fujiyama67 | 2006-04-08 00:46 | 家づくりの記録


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