薮化した森と廃屋に大いにビビる

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探しはじめて数十分、辿り着いたその土地はすっかり森になっていた。
いやいや、森ならばまだ良いのですが・・・
残念なことに、ここはすっかり薮化しちゃってます。
うっそうと繁った草木に廃屋はすっかり飲み込まれ、近づく事さえままならない。
足元にはイバラの刺がチクチクチクチク・・・
もう人の侵入を土地全体が全身全霊で拒んでるような感じ。
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周りの景色が素晴らしかっただけに、あまりのギャップにしばし茫然。
広々とした高原を一望できる、明るくて、開けた土地をイメージしていた僕は、正直言ってかなりガックリだぞ。
お〜い、高原の家はどこだ〜。
今だから言おう。
この土地の第一印象は最悪でした。




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土地も凄いが、廃屋もこれまた凄い!!
視界を遮るように低く垂れ込めた枝を払い、足にチクチクと刺さるイバラを踏み分け、決死の探検家よろしく廃屋に近づくと・・・
あらららら、壁は腐り落ち骨組みはむき出し、おまけに屋根は傾き今にも崩れ落ちそうな勢いだぞ。
廃屋の周りには、割れたガラス窓や、剥がれたトタン屋根の一部や、訳の分らないプラスチックの破片等々が散乱してる始末。
兵どもが夢の後・・・

割れた窓の隙間から中を覗くが、う〜ん、よく見えん。
ふと気がつくと、ドアは壊れ既に半開き状態ではないか。
え〜い、怖いもの見たさで恐る恐るドアを開けてみると・・・
ひぇ〜!!
あまりの恐怖に言葉も出ません。
カビカビのボロボロのジメジメ。
これは無理でしょ・・・
僕はもうただただビビるばかりです。

ところが、 我が耳を疑うNの衝撃発言!!
「イイじゃん、この廃屋直せば住めそうじゃん」
あんた正気か、こんなお化け屋敷のような廃屋に誰が住めるか!!
ブレアビッチ・プロジェクトという映画をご存知でしょうか?
あの映画の最後に恐ろし気な廃屋が出てくるけど、あれと比べても全然負けてないってくらいですよ。
近所の子供たち(こんな場所に近所があればの話ですが)は、絶対にここで肝試しやってるに違いないっすよ。
それをあなたは直して住めとおっしゃる。
まったくNは何を言い出すやら・・・

「おお〜!!」
おっ、いつも脳天気な妻もさすがにこの廃屋にはビビったか、言葉も出ないご様子か?
「いいね〜、ここ。ワクワクするね〜。」
何!!そう来るか!!
こいつら、どういう神経してるんだ。

とりあえず敷地をぐるりと一周してみた。
廃屋の裏に井戸らしきモノを発見。
井戸と言ってもいわゆる昔ながらの汲み上げ式の井戸ではなく、電動ポンプ式の近代型井戸だ。
ふ〜ん、ここら辺は井戸なんだ。
木製の電柱を発見。
一応、電気はちゃんと来てたのね。
田舎には自家発電ってとこもあるそうだから、電柱を見つけるとなんとなく分明の恩恵を被ってる感じがして安心する。
錆たガスボンベ発見。
一応、水、電気、ガスの基本的なライフラインは整っていたのだな。当たり前か。

二棟目の廃屋はまだ少しはマシだった。
なんたって壁がしっかり付いているもの。
Nはしきりに「こっちなら絶対に直して住める」と言い張っていたが、それでもカビカビジメジメにかわりはない。
まあ、こういう廃屋を少しづつ直して住むってのも好きな人には面白いかも知れないけどさ、僕にはやっぱり無理かな〜
そこまでワイルドな人間じゃないんだよね。

始終ビビりまくってた僕と、始終イイじゃんイイじゃんと連呼してたNと、何故か無性にワクワクしてた妻の三人は、こうして第一回目の偵察を終えた。

土地を後にして車に向かう途中、偶然、散歩中のおばあさんに会った。
おばあさん、凄いとこ散歩してますね〜。
このおばあさん、すぐ下の集落の人で、この辺はいつもの散歩コースらしい。
聞くところによると、この辺り、昔は一面お茶畑だったそうだが、その後、牧草地として使われるようになったそうだ。
「食べ物育てても、みんな猪が食べちゃうら」
猪が出るんですか?
「熊も出るよ」
ひえ〜!!
熊ですか、やっぱここに住むのは無理かな〜。
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熊が出ると言い残し、おばあさんは去って行った。
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by fujiyama67 | 2006-02-25 05:10 | 家づくりの記録


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